ピアノのレッスンで歌うのはなぜ?メロディを弾きやすくする「声」の使い方
レッスンのときに、「フレーズを歌ってみて」という時があります。ピアノを習っているのに、「まず歌ってみよう」と言われるのはなぜでしょうか?
それは、声楽のように上手に歌うことが目的ではありません。弾く前に、音の高さやリズム、フレーズのまとまりを感じるために、声を使うことは結構有効なのです。
指を動かす前に、曲の流れをつかむ
新しい曲では、鍵盤の場所や指番号を追うことに一生懸命になり、メロディの流れがわかりにくいことがあります。
そんなときは、短い一節を声にしてみましょう。音名がわかるならドレミで、難しければ「ラララ」や鼻歌でもかまいません。
どこで音が上がり、どこで下がるか。どこまでがひとまとまりか。声にすることで、音符を一つずつ見るだけでは気づきにくかった流れを確かめられます。
歌うことと弾くことは、別々でも大丈夫
「歌いながら弾くとわかりやすい」という方もいれば、同時にやると混乱する方もいます。必ず両方を一度にする必要はありません。
まず先生のお手本を聴く。短く真似して歌う。そのあとピアノで弾く。こんな順番でもよいんです。
うまく歌えないときも、恥ずかしがったり、正しい音程を無理に出そうとしたりしなくて大丈夫。声を出すことが負担なら、聴いてから鍵盤で探す方法など、別のやり方を相談できます。
メロディを歌うときの「息継ぎ」を、ピアノにも持ってくる
ピアノは息を吸わなくても音が出るので、音をただ続けてしまうことがあります。歌ってみると、「ここでひと息つきたい」「ここから次のまとまりになる」と感じる場所が見つかるかもしれません。
それを手がかりに、フレーズの終わり方や、次の音の入り方を考えてみましょう。ただし、歌うときの息継ぎをそのまま楽譜に当てはめるのではなく、曲の書かれ方も確認します。
録音を聴いて、思っていた音と比べてみる
歌ったときにはなめらかだったのに、弾くと一音ずつ途切れて聞こえる。そんな違いに気づいたら、指使いや音のつなぎ方を先生と確認できます。
オンラインレッスンでは、同時に歌うと通話の遅れが影響するため、お手本と生徒さんの歌を交代で聴くなどして進めます。
声は、音楽を理解するための一つの手がかりです。上手に歌うことを合格条件にせず、自分が弾きたいメロディを感じる方法として、気軽に試してみてくださいね。
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