子どものピアノレッスン

楽譜に「ドレミ」や指番号を書いたらダメ?

kanakoe

楽譜の読み方がわからなくて、弾けないので、譜面に「ドレミ」と音名を書きたいという方がいらっしゃいます。

その方が、ぱっと見て弾けるから、練習ははかどるし、どんどん弾けるようになるし、一見よさそうですよね。
ただその一方で、「ドレミを楽譜に書かないでください」「書いたドレミだけをみて弾かないで」と指導する先生もいらっしゃると思います。

ドレミを書くことと、書かないこと、どちらにもメリット・デメリットがあります。
何を求めているかで、音名を書いていいときと、書かないほうがいいときがあるんです。

ドレミを書かないほうがいいとき

これから音階を覚えていきたいとき

たとえば、小さなお子様がこれからピアノを少しずつ勉強していこうというとき。
であれば、音名は書かずに、少しずつ楽譜に慣れていくほうがよいです。
最初は読めなくても、お子様の練習用の楽譜はドやレだけから始まり、少しずつ音が増えていくので、いちいち音名を書かなくてもできるものが多いんですね。

ひらがなやカタカナがわかるようになると、つい書きたくなるという子もいます。

どうしてもかいたほうが練習がしやすければ、最初は書いてもいいので、鉛筆で薄く書くようにして、わかるようになったら消しゴムで消していきましょう。

このあたりは、その子の成長過程にもよるので、ぜひピアノの先生と相談していってくださいね。

指の番号=ドレミと覚えないように気をつけよう

そして、気を付けたいのは、指の番号でドレミを覚えてしまうこと。
こうなってしまうと、あとあとたいへんなので、
こうならないように注意していかないといけません。

指の番号というのは、このようになっています。
1の指=親指
2の指=人差し指
3の指=中指
4の指=薬指
5の指=小指

これを、特に小さいお子様の場合、1の指=ド、2の指=レ・・・というように、番号=音名として覚えてしまうことがあるんですね。
これは間違いなので直さなくてはなりませんが、指づかいを気を付けて弾くことは大切なことなので、指づかいの番号を楽譜に書くことは私は賛成です。
練習しながら、きちんと音名で読んで覚えていっているか、都度確認していくことが大切です。

ちなみに、最初は指番号=ドレミ、つまり1=ド、2=レなどと覚えてしまうのはよくあることなので、そんなに気にしすぎずに、少しずつ調整していけば問題ないですので、安心してくださいね。

心配だったら、ピアノの先生とご相談することをおすすめします。

ドレミと書いてもいいとき

大人の初めてのピアノで今すぐその曲が弾けるようになりたい方はどんどん書こう!

社会人の方で、五線譜を読むことよりも、早く弾けるようになりたいという場合は、音名を書いてもいいと思います。
なぜなら、そうしたほうが確実に今練習している曲を弾けるようになるからです。

特に社会人になってからピアノを始めた場合は、音名を書いてでも、一曲を早く弾けるようになるほうが数段楽しいです。
楽譜を読めるようになりたい方は、その方が早く楽譜に慣れますので、書かないでチャレンジしてみてください。
でも自分の根性に少し自信のない方は、まずは「ドレミ」を書いていいので、まずは一曲頑張って弾けるようになってみてください。
弾けるようになってくると、少しずつ楽譜を読むことにも興味が出てきて、書かないでやってみようかなと思えるようになりますよ。

自分に合ったやり方でチャレンジしていきましょう!

今からでも五線譜を読めるようになる!

楽譜が苦手だなという方、ずっと習っているのになかなか楽譜が読めないというお子様には、ソルフェージュレッスンをおすすめしています。

ソルフェージュレッスンでは、楽譜の読み方と簡単な練習曲のみを進めていきます。自分で楽譜が読めて、自分で譜読みができるようになるためのレッスンです。

5線ノートと、ワークブックなどを利用して、音符を読んだり、手を叩いたり、ノートを書いたりしながらすすめていきます。

練習曲はたくさんは出しませんので、ピアノは他で習っているからソルフェージュの能力だけ強化したいという方にもおすすめです。気になる方はぜひ体験レッスンにお申し込みくださいね。

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    kanakoé
    (かなこえ)
    作曲家ピアニスト&
    マーメイドパフォーマー
    こんにちは、作曲家ピアニスト&マーメイドパフォーマーのkanakoé 「かなこえ」です。 クラシックとジャズを融合させたような自由な表現で、ピアノを軸に新しい音楽を紡ぎ出しています。 海や自然の風景から多くのインスピレーションを受け、波のきらめきや深海の静けさを音に変えて、聴く人を幻想的な世界へと誘います。 その世界観は、マーメイドとしての活動やショーの中でも息づいています。 一方で、ピアノ教育にも情熱を注ぎ、長年にわたり個人レッスンやオンラインピアノ教室を運営してきました。 アーティストとしての経験を生かしながら、音楽の魅力を次の世代へとつないでいます。
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