音名
kanakoe
「音名(おんめい)」とは、音の高さを表す名前のことです。
つまり、「どの音を出すか」を表す“音の名前”のことです。
基本の音名(ドレミファソラシ)
日本ではイタリア語の音名が一般的に使われています。
| 音名(イタリア語) | 英語表記 | 日本語読み方 |
|---|---|---|
| Do | C | ド |
| Re | D | レ |
| Mi | E | ミ |
| Fa | F | ファ |
| Sol | G | ソ |
| La | A | ラ |
| Si | B | シ |
この7つの音が「ドレミファソラシ」です。
そして、次の「ド」(オクターブ上のC)までいくと、また同じ順に繰り返されます。
♯と♭(シャープとフラット)
音の高さを半音上げたり下げたりする記号があります。
| 記号 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| ♯ | シャープ | 半音上げる(高くする) |
| ♭ | フラット | 半音下げる(低くする) |
| ♮ | ナチュラル | 元の音に戻す |
たとえば:
- ド♯(C♯)=ドより半音高い音
- ミ♭(E♭)=ミより半音低い音
英語での音名(アルファベット音名)
英語圏ではA〜Gのアルファベットで音名を表します。
| 日本語 | イタリア語 | 英語音名 |
|---|---|---|
| ラ | La | A |
| シ | Si | B |
| ド | Do | C |
| レ | Re | D |
| ミ | Mi | E |
| ファ | Fa | F |
| ソ | Sol | G |
👉 つまり、「A=ラ」、「C=ド」になります。
ピアノの「真ん中のド(中央のド)」は C4 と呼ばれます。
音名と階名の違い
音楽を学ぶときによく混同しやすいのが「音名」と「階名」です。
| 用語 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 音名 | 音の高さそのものの名前 | ド(C)、レ(D)など |
| 階名 | 調(キー)の中での音の位置 | ハ長調の「ド」は主音、ト長調の「ド」はGになる |
たとえばハ長調では「ド=C」ですが、
ト長調(Gメジャー)では「ド=G」になります。
→ 「階名」は“ドレミ”の位置を移動して考える方法です。
🎵まとめ
| 種類 | 内容 |
|---|---|
| 音名 | 音の高さを示す名前(例:C=ド) |
| 使用言語 | イタリア語(ドレミ)・英語(A〜G) |
| 記号 | ♯(高く)/♭(低く)/♮(戻す) |
| 関連 | 「階名」は調の中での位置を表す |